フランス・モンペリエの発酵祭に参加してきました_前半
フランス・モンペリエの発酵祭に参加してきました_前半
準備が終わってホッとした朝、発酵活動用の正装で(木桶職人復活パーカとタガイヤリング笑)
ワクワクしすぎて何をどこから書こうと考えあぐねていたらあっという間に時間が経ち、なかなかレポートができていなかった10月の発酵イベントについて振り返ってみようとおもう。
フランスに引越してきて1カ月経ったくらいの9月のある日、私のフランスのインスタを見てコンタクトしてくれたのがフランスの発酵活動家が集まる協会のリーダーでした。
フランスに来たばかりで色々やりたいと思っていて、まずは発酵が好きな方々と繋がりたかったから連絡もらえて嬉しいと伝えたら、10月にモンペリエで発酵のお祭りを主催するからぜひ来てと声をかけてもらいました。ひゃー、フォローしてた人達に一気に会える!
ブース使っていいよと言われたものの何も売るものないし、さて。。。と思ったけど頭をフル回転させて出来ることで準備を開始。
ニッチ層向けには種麹なのか?わからないのでやってみるしかない。
地球の裏側から来た菱六さんの種麹が間に合った!
まずは最近南アフリカ(!)に種麹を売らせていただいた菱六さんにご連絡をし、急いで種麹が送ってもらえるか依頼。発酵のマニアが集まるらしいから種麹は喜んでもらえるかも。フランスは食品の輸送が難しいけど種麹ならどうにかなるかもだし。売れなかったらどうしよう、とか考えている暇はない。もう動くのみ。
ありがたいことにこちらは間に合って手ぶら出店しなくてすみました、社長、ありがとうございます
マス受けするネタ。。何もないけど、そうだ、試食会をやろう。
メインのマス向けイベントとしては、家にあったお醤油をごそっと全部持っていってミニ試食会をすることに。
淡口醤油だけ手元になかったけど、白醤油、濃口、再仕込み、たまり、燻製、甘口、もこもこ醤油があったので7種類の食べ比べをしてもらい、それぞれの材料や特徴の違い、何に合わせると良いか、木桶醤油と一般の醤油の違いなどをギュッと詰めて説明をしましたがこんなの食べたことない!とみなさんとても喜んでくださりました。試食会1人か2人毎に行って20分くらいのセッションを15ノックくらいこなしました。おかげでフランス語での醤油の説明がスムーズにできるようになった。なぜ醤油を売ってないのかみなさんに怒られました。
実はこちらはお付き合いのある小売店に頼んでたけど間にあわず。。ご担当曰く、届け先はパリ郊外だから1週間あるから間に合うはず!と太鼓判を頂いていたにも関わらず、出発の日にも届かず。配達事情は日本と違って厳しい
気になる皆さんの反応ですが、濃口やたまりは良く知られているようでしたが、白醤油や再仕込みは珍しくて面白いという声が多かったです。甘い醤油もこちらでは人気ですね。中でも一番驚きの声が大きかったのは燻製醤油でしたよ。
ところでこのお醤油をつけるお皿に何を用意したと思います?これラビオリを作る型なんです。この中に木の棒をつけて味見していただきました。我ながらめちゃくちゃ良い案。
種麹は今後の伸びしろに期待
一方の種麹の販売は、お客さまには全く使ったことのない人と、いつも使っている(!)フランスのシェフの2択だったので沢山は売れませんでしたが、フランス人の間でもこれから麹作りは確実に拡がって行く兆しがありました。
嬉しいことにあいつに頼んだら変わった種麹も手に入るらしいという認識に繋がったようで別にオーダーも入ったりなんだか楽しい流れになってきました。
私はこのイベントのおかげで麹を愛するフランスの発酵好きな同士と繋がることができたので、今後この方々に日本の素晴らしいあれこれを紹介できるように事業を昇華して行きたいな。。と大きな目標がたった良い旅となりました。
あ、一旦括ってしまったけど後半に続きます。