フランス・モンペリエの発酵祭に参加してきました_後半
フランス・モンペリエの発酵祭に参加してきました_後半
一言でいうと発酵好きの私としてはとてもエキサイティングなイベントでした。
同じくマルシェに出展していた人とお話をしましたが、
・自分で種麹を育てて(検査機関に通して有機認証までとっている)販売をしている人
・その人から種麹を買って甘酒を作って売っている人
・自家製キムチをフランス野菜で作ってスパイスなど入れて売っている人(キムチは今パリ郊外でいたるところで見るようになりました。)
・日本に一度も行ったことが無いのに麹作りをYOUTUBEで学び、カマルグ米で麹を作ってSAKEを作っているカップル
・日本に行きインスピレーションを受け、色々な醤油や味噌、変わり種の調味料を麹から作っている人。
・他にはケフィーやコンブチャ、テンペを作って売っている人たち
いや、本当にすごい。。。さらにこのイベントで腕を振る舞ったシェフたちがこれまた凄い人たちで自分たちで麹菌を手に入れて麹、塩麴、醤油を作ってしまう人たちばかり。ノーマの卵が目の前に沢山いるというようななんとも刺激のある時間でした。
その人たちが作った発酵食はもうなんだかちょっとよくわからないくらい複雑な味とテクニックでとにかく旨味があり美味しい。(きっと体にもめちゃめちゃいいのかと)メニューはフランスの各地や国外からこのイベントの為に集まったシェフが即興で作ったもので、しかも各自が持ち寄った極秘手造り調味料など説明ができないあれこれが入っているらしい。いやーん、そこが聞きたかったのに。
アジアの発酵について
イベントのハイライトであるラウンドテーブルではアジアの発酵についてという部に参加させていただいて、麹と発酵についてお話する時間を頂きました。麹が出す栄養についてとかどのように麹作りを始めたら良いかなどのアドバイスが出来て嬉しかったです。
めちゃめちゃ楽しかったのと同時に、麹が独り歩きしていて、日本人全く関与せず離れたところで麹菌がこんなに盛り上がっていたのに驚きを隠せませんでした。
この間岡山大学のインダストリー講座シンポジウムをオンラインで聴講したのですが、中で登壇していた方が話されていたことがそのまま起きていたのです。それは各国でしっかり知識を持った日本人が発信することが少ない中で麹が独り歩きしている状況がおきている。もっと日本人も発信して行こうというもの。
農林水産省の鈴木副大臣の呼びかけの引用もありましたが、海外で外国産の米がSUSHI RICEとして売られていて日本人は充分に努力してこなかったのではないかということ。世界一価格に敏感で品質に最も厳しい消費者を有する難易度の高いマーケットで勝負できる日本のメーカーの食品はどこでも通用する。それぞれの国に合ったブランディングと現地のパートナーを見つけることで日本のフードテックは日本経済の勝ち筋になっていくに違いないと。
私は朝早く(4時起きよ)から暗闇で目を爛々とさせてこのシンポジウムを聞いてました。コンブチャやキムチが一般化してきたフランスではこれから麹がますます注目されるはず。そんな未来に日仏麹文化の懸け橋になれるように50代、10年かけて力を注いでいこうと思ったわけです
ひきつづき草の根活動からいつ事業に発展させられるかを模索しながらインスピレーションに導かれ年末まで駆け抜けていきます。
関連情報
麹をもっと洋食に|Atelier de Koji by CAMOSSONS
麹を使った日本の伝統発酵調味料を洋食文化に広げたい思いで【Atelier de Koji(アトリエ ドゥ コウジ)】が生まれました。発酵マイスター・プロフェッショナル・上級麹士の資格を持つオーナーが、無添加でうまみのある調味料を洋食に使えるようアレンジをし甘酒ケチャップをはじめ様々にご提案致します。ワークショップやポップアップなども不定期で行っております。
屋号 | 株式会社CAMOSSONS (カモソン) |
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営業時間 | 10時~18時 定休日:土日祝 |
代表者名 | オレガン 愛美 (まなみ) |
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