「本みりんで夏を乗り切るワークショップ」のレポートです!
「本みりんで夏を乗り切るワークショップ」のレポートを書いていただきました!
アトリエドゥコージの諸々のお手伝いを頂いている【醸し人】であるハチドリ企画舎の佐和子さんに7月のワークショップのレポートを書いていただきましたので
ワークショップ気になっているけどどんな感じだなんだろう、と思っている方に是非読んでいただくシェアいたします!
毎月1つずつ発行調味料をピックアップして深めていくワークショップ、第2回目は「本みりん」がテーマでした。
今回は3時間超えでも時間が足りない盛りだくさんな内容。
受講したらその日からみりんを活用したくて仕方なくなる、目から鱗なワークショップとなりました!
▼みりんの種類について
皆さんは何種類挙げられますか?
みりんと言っても、”本物のみりん”から、”みりん風の調味料”まで、大まかに4種類に分けることができます。
わかりやすく項目毎の比較表を見ながら説明を聞き、学びました。
「本格本みりん」はAlc.14%、もはやお酒です。
原料も至ってシンプル、そのまま飲んでも美味しいんですよ。
(アイスやシャーベットなんかにかけたら「和風アフォガード」ができちゃいます)
本格本みりんのうっとりするような香りに皆さん驚いていました!
なぜこんなに「みりん」は種類が多いのか?は、みりんの歴史を読み解くことで理解できます。
始まりとされる戦国時代について、江戸時代におけるみりんの飲まれ方、第二次世界大戦中以降に米不足による製造禁止令など、それぞれの時代におけるみりんを知ると、種類が増えていったことも理解できました。
▼みりんの効果(料理編、美容・健康編)
なんとなく調理にみりんを使っている方もいるかもしれませんが、日本酒や砂糖では代替えにならない、みりん特有の素晴らしさがあることを学びました。
料理が美味しくなるだけではなく、みりんを使用することによって得られる副産物的な要素(美容・健康面)がまた素晴らしいのです。
これ以上お話しするとどんどん長くなってしまうので割愛します。
「えー!もっと知りたい!」という方は、2名以上でワークショップをリクエストすることも可能ですので、ご相談くださいね。
▼みりんは「発酵調味料」!
発酵調味料を挙げてくださいと聞いて、「みりん」という答えはなかなか最初に出ないと思います。
まず「発酵とは何か?」の定義を学び、みりんの製造方法について知ると、みりんが立派な発酵調味料であることが納得できます。
私たちの身近にあるあらゆる発酵調味料は、目には見えない微生物の力により出来上がります。
いくら科学が進歩しようと、工場生産されようと、微生物なしには出来上がらない代物、それが発酵調味料なのです。
肉眼では見えなくても、そこには確実に微生物がいて、活躍してくれています。
微生物の力、そして先人の知恵の賜物です。
▼実践編
・煮切りみりんの作り方
・みりんの活用方法あれこれ
を座学で触れたのち、
・みりんで作るライスサラダ
・煮切りみりんのピクルス
を皆さんで作りました。
気温と湿度の高さで食欲が落ちても、ライスサラダなら食べられるね!と、皆さんモリモリ召し上がっていました。
作り方も簡単!お家にある夏野菜をゴロゴロ入れて、野菜もご飯も一緒に食べられる画期的なメニューです。
ピクルス作りでは、瓶の側面を野菜で可愛くアレンジして、撮影会!
お持ち帰りいただいて寝かせて完成。
皆さん美味しく食べてくださったかな?
私も家で美味しくいただきました!
単に料理の合間に入れるだけでなく、「みりんがあるから美味しいね」と言える調理法を学び、皆さんおうちでもみりんを活用したくなったのではないかなと思います。
▼参加者さまからのご感想(一部抜粋)
・今までなんとなく使っていましたが、みりんの働きを考えて使おうと思います
・テリや旨み以外、みりんの良さを感じたことがなかったので、今日は目からうろこでした
・みりんが体にいいと思っていなかった(というよりこれは何?と思いながら使っていた)ので驚きでした
・みりんをそのまま飲めるなんて考えたこともありませんでした
・教えていただいたレシピを全てトライしたいと思います
今回も身近な調味料を深掘りすることで驚きや発見がたくさんあり、参加者様にとって実りのある時間になったことを嬉しく思います。
それぞれの調味料の特性を知ることで活用の幅が広がり、その調味料が持つ本来の力を発揮させることができるようになるのが、アトリエドゥコージのワークショップの強みです。
今後も発酵調味料を学ぶワークショップを続けて参りますので、ぜひご参加くださいね。
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それにしても佐和子さん、作業が多い当日に沢山お手伝いをしていただき、又こんなに丁寧なレポートを書いていただきどうもありがとうございました!