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循環型農業に挑戦!甘酒ケチャップに使用されているトマトのこと

循環型農業に挑戦!甘酒ケチャップに使用されているトマトのこと

 

Atelier de Kojiの甘酒ケチャップを販売していると良くこんな声を聞きます。

「このケチャップって赤くないけれど、トマトは入っているんですか?」

 

 

はい、勿論です!原料を見てくださればわかるように、トマトピューレが主原料です。富山で栽培されているフォレストフルティカと呼ばれるトマトを100%使ったトマトピューレが原料の中では一番多く使われています。

 

 

 

確かに市販のケチャップを見ると真っ赤。着色料も入っていないのに何故ここまで赤いのか?

そして何故甘酒ケチャップに使われているトマトピューレーはオレンジがかった茶色なのか?色々と知りたくなり、ケチャップを委託している工場長に質問責めにしたところ、富山の製造者さんを訪問する機会をアレンジして頂く事ができましたのでその様子をレポートをします。

 

 

 

産業廃棄のエネルギーで育つトマト

 

何を隠そう私は富山は初めての訪問。富山の事をあまりにも知らなすぎるので色々行く前に調べてみると野菜などは全国生産でいうと都道府県ランキングの下位の方に。東京での生活にあまり直結する事はないのかもしれません。

 

トマトメーカーと聞いていたけれども蓋をあけると栽培は富山環境整備株式会社という産業廃棄の事業を行う会社でした。国からの支援を貰いながら大規模農場を行う10か所あまりの事業者のうちの一社ということで、すでに7年間循環型農業を目指し、地域の廃棄物を焼却する際に発生する熱の再エネルギーを利用し、栽培ハウスに供給し、ハウスの照明や空調にその電気を利用しています。

 

 

 

 

なので本当は夏が旬のトマトだけど、こちらのトマトは一年中美味しい状態で環境に負担をかけず収穫が出来るという事なんです!。

 

しかもICT技術を使っているのでデータを計測したり分析する事でトマトが一番美味しく栽培される水の分量、光の強さ、光合成の為の二酸化炭素の送り込みを行うため美味しさも安定しているのだそう。

 

 

 

Atelier de Kojiのケチャップを企画中の3年前、国産トマトのケチャップにしたくて色々問い合わせをしましたが、トマト栽培をしていてもピューレの状態にはしていないところが多かったのです。トマトとしては出荷ができるけど、毎回糖度もちがうこともありレシピを毎回調整する必要があると言われて現実的ではなく泣く泣くあきらめまずはアメリカ産のトマトで商品開発をした経緯がありました。今お付き合いいただいている長野県の信州自然王国さんでは以前より富山環境整備さんとのつながりがあったということですんなり国産トマトで年間一定の味のピューレを使用してもらう事ができ、ケチャップも安定して製造をすることが出来ています。

ありがたいですね!

 

 

 

規格外の食用トマトを使うから美味しさが違う!

 

 

トマトの栽培方法は敢えて水を与えず、効果的なストレスをかけることで甘くて栄養満点なトマトを育てるアイメック農法という栽培方法で作られており、糖度の平均は9度とのことです。こうした製法によりミニトマトの部類には入らないのですが、小ぶりで皮も厚くしっかりとした旨味と甘味、酸味のバランスのある美味しいトマトが出来ます。

 

そして知ってとても嬉しかったのが、トマトピューレはこの食用のフルティカの規格外品を使っているという事。大手のトマトピューレは色を重視して発色が良いトマトの品種を使う事があるという事ですが、こちらのトマトは味が重視の食用トマトが原料になっているので色はどうしても茶色がかってしまうようです。私はむしろ自然な色で好きなのですが!(だって普通にトマト買ってきてソースを作ると赤くならないですよね。)

 

そんな美味しいトマトピューレを主原料とした甘酒ケチャップ。

実は伝統調味料使用を推進している上に環境にも配慮したトマトで出来ているとてもSDGsなケチャップでした。

 

お話を聞いて単純に計算をしてみましたら、一瓶の中に8個のフルティカが入っている計算になりました!トマトのビタミンC、発酵がもたらすビタミンBや豊富な栄養の甘酒ケチャップ是非ご賞味くださいね。

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