本格キムチ工場見学に行ってまいりました
川崎名物【おつけもの慶】のキムチ工場見学に行ってまいりました
2019年、私が起業して間もないころ発酵食マルシェのイベントでご一緒した【おつけもの慶】さん。
催事が初めての私におつけもの慶の催事隊長の社長夫人の慣れた接客が輝かしく見えたのを今でも鮮明に覚えています。
こちらのキムチは全国にファンがいるほど本当に美味しく、テレビの取材などでも取り上げられています通り川崎の名物として浸透してきている逸品となります。
野菜も美味しいのですが、名物は「イカキムチ」
私もこれをあつあつの白いご飯にのせて卵をおとして絡めて食べるのが大好きなのですが、去年は父の日に贈ったらとても喜んでくれました。
前置きが長くなりましたが、そんなおつけもの慶さんのフェイスブックで工場見学とキムチづくりのワークショップが7月に開催されたので、告知を見たとたん応募して、7月8日に見学に行ってまいりました!当日は、定員6人に対し、社長ご夫婦二人で半日かけておもてなしをしていただくという凄く手厚いイベントでした。
川崎のキムチ工場見学
まずは川崎の工場見学。こちらの工場では全国の旬の野菜を取り寄せ、冬など多い時は1トン程、夏は200~300キロのキムチを一日に仕込むほどフルに活動している様子です。
一年中美味しいのはカブなんですって。
キムチづくりの工程は、
野菜カット⇒塩まぶし⇒重石をのせて塩漬け⇒水洗い⇒特製ヤンニョンで味付け⇒パッキング
となりますが、驚いたのは全ての作業を手作業で行っているところ。そんなに多くの野菜を漬けるのに、何故手作業にこだわるのでしょうかと聞きますと、旨味を均一に行かせるためのものだとのことです。勿論工場の工程は機械を使うと10倍速く仕込みが出来るけれど、野菜の大きさや状態を見て強弱をつけないと美味しさが担保できないので手作業にこだわっているようです。
それからもっと驚いたのは野菜カットも手作業だとのこと!厨房でかなりシニアな(80代。。)のレイディーズが、それぞれの野菜の形を見て旨味がいきわたるのに丁度良い大きさにせっせと切っている様子も見させていただきました。
キムチづくりに対する思いは写真の渥美社長と奥様の朱美さんが交互に丁寧に伝えてくださりました。
キムチづくりのワークショップとカレーのランチ
キムチの工場見学が終わった後はおつけもの慶のレストラン【KEIDELI八〇八】に移動です。こちらのイートインスペースでキムチのワークショップが開催されました。
そうそう、一般的に出回っているキムチには二種類あるのはご存じでしょうか?
キムチ味の液につけてあるキムチと、実際に乳酸発酵させているキムチの二種類です。
発酵させてあるキムチはいわゆる生きたまま腸に届く乳酸菌が豊富ですので、腸内環境の改善に役立ってくれるんですよ。
写真はワークショップの様子です。
手早くちゃっちゃとヤンニョンを準備する奥様を社長がテンポよくアシストします。
ヤンニョンの作り方は材料を混ぜるだけ、キムチはヤンニョンを塗るだけで至って簡単!でも同じ味を出すには、3種類の唐辛子や’あみ’を用意したりとハードルが高そう💦
慶さんのキムチは、辛すぎる、酸っぱすぎるキムチが苦手、野菜はしゃきしゃきする方が良いという声に応え、ヤンニョンに漬けたての物を販売しているとのことですが、1~2週間置いておくと乳酸発酵が進むので酸っぱいのが好きな方はそのまま置いておくと良いようです。
今日のキムチのワークショップの白菜はヤンニョンに漬けたてのものは甘辛で美味しかったですが、私は少しすっぱいのが好きなのでワークショップが終わって10日のたった今丁度美味しく頂いています。(冷蔵庫でそのまま密閉した袋を置いておくだけで乳酸発酵となります)我慢しててよかった。
その後はお待ちかねのランチタイム!ずっと投稿で見ていて食べたかったカレーを沢山いただきました!
このカレーは動物性のものは使っていないというカレーですが自然の旨味やスパイスがキリっと感じられとても美味しかったですよ。
添えられている大豆ミートのフライやお野菜+自家製ドレッシングも丁寧に作られている味がしました。
贅沢までにならんだキムチのビュッフェとカレーを食べ終えたら、これでもかと水キムチの麺が出てきました。甘酸っぱくてこれも美味しい。
御口直しに美味しいコーヒーを頂いて大満足な一日となりました。
おまけ:私が感動したこと
伺う前に、社長のFacebookの投稿を見ていたら日テレのEveryに放映されたおつけもの慶の動画がシェアされていました。それを見ますと、なんとコロナ禍でも売上はあがり、なんと年商3億円に達するほど成功してらっしゃるとのことです。動画を見てもう一つ衝撃だったのは、過去の催事では一日90万の売上を出したことが最高だったとか。催事駆け出しの私にはその数字がどれだけ大変かが想像できます。6桁に行くのだって相当大変だと思うのにもうすぐで7桁なんて。。。と脅威の数字です。
そんなテレビで見る輝かしい姿の裏にはこうしてたった6名の客をご夫婦で半日もかけて手厚くおもてなしをしてくださるという影の地道な努力があるのだと知りました。
正直、そこまでする必要があるのか?と心配してしまうくらいの手厚い内容だったのですが、その日の売上うんぬんでなくて、そこで確実に6人のファンをつけることを大事にされているのかもしれません。ワークショップが終わった後はきっと、私も含めキムチと言ったら慶さんで是非買いたいと思う人ばかりに違いないです。
渥美さんは今後そんなファンの方々を集めてバーベキューをしたりとチーム慶のコミュニティを作って楽しんでいきたいと仰っていました。
キムチを買った人は、キムチを通して、お二人の仲の良い姿を思い浮かべてほっこりしたり、朱美さんの愛に溢れたパワフルトークを思い出して元気を貰ったり、キムチの美味しさや栄養以上のものを手に入れている気がします。それが人気の秘訣なのでしょうね。発酵食品を通してそんな素敵なコミュニケーションがお客様ととれる姿は今後自分が目指していきたい姿だなと思いました。
渥美さんご夫婦、ありがとうございました!
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